よだかの図書室

僕が楽しんだ何かについての備忘録

エヴァ観たよ【ネタバレ感想】

にわかのネタバレ感想です。エヴァ追っかけてないです。漫画は読んだ。新劇は全部観た。それだけの人の感想。

 

久しぶりの映画館でした。前回行ったのは仮面ライダー平成ジェネレーションズフォーエバーだったかな?となると2年ほどになるか…。

もっと行きたいと思うんですが、お金とか時間を言い訳にしてます。出不精なだけですね。実は家が映画館近いんですよ。平日にレイトショー観れるくらい。ちゃんと行こう。

 

はい、新劇場版新世紀エヴァンゲリオン序破Q:||全部観れました。

漫画版は読んでなんとなあくストーリーはわかってたんですが、新劇凄かったですねえ。いい映画体験でした。いい映画は感想書きたくなります。

 

長々とシーンを追っていくわけにもいかないので、3つに絞って。

 

①新劇の巨人

今回の映画の率直でアホっぽい感想はコレです。

進撃でみたことあるやつだ!ってシーンがいくつかありました。地ならしとかコレとか。

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特に「道」の要素。記憶に干渉する非現実な現実の中で語り合うという親子対話の場面。ああいう状況は、物語をメタ的に俯瞰して終わりへと向かうときにピッタリです。

あの親子がちゃんと対話するのも感慨深いし、似たデザインなエヴァの13号機と初号機の戦いも超アツいし、父が優勢でありつつも「暴力では解決しない」で対話にいくのがなんともエヴァっぽい。ロボットアニメじゃないんだと強調されましたね。相変わらず哲学だ。エヴァのテーマは、言うなれば「生きる」ってことで、これは間違いなく哲学テーマなんだ。

マイナス宇宙に行かなければなし得なかった、エヴァらしい畳み方でした。

 

②親と子

クライマックスであるゲンドウとシンジの対話は、ゲンドウの父親らしさがちゃんと出てました。ユイという俺の女を奪ったシンジという男、ではなくて、忘れ形見となってしまった子供とどう接したらいいかわからない大人の男がゲンドウだった。

シンジがおんなじ親子関係を既に認めてたことがゲンドウへの赦しに繋がってますね。葛城ミサト親子のことです。

片親を亡くした子に、人類の中でも重要な立場である自分ができる精一杯の選択として、愛情以外を与えることを選んだ親。実際シンジはネルフエヴァと関わることで様々な出会いをしていますし、たぶんいいもの食ってます。ストレス過多だろうけど…。

ミサトはシンジにとっても保護者代わりで、愛情をあげられる人でした。保護者から向けられるそっけない態度の裏に愛情があることを、劇中で既に学んでいたんです。それでゲンドウのこともスッと受け入れられたんでしょう。不器用な大人で構成されたネルフとかいう厄介組織め…。

 

もう一つ親と子の話題でウワーって思ったのは、エヴァが大量にいたこと。特に電力供給専用の下半身エヴァ

エヴァンゲリオンは黒白き月で採取された神(アダムやリリス)の肉体にヒトの精神を入れ込んで、その精神とパイロットがシンクロして動かしてる、というのが僕の理解です。羊水としてのLCLやらなにやらで、要は母親を材料にしてその子供をパイロットにする兵器だと思ってます。

エヴァの量産って、エグい話なんですよ。だから綾波シリーズや式波シリーズのような、オリジナルの自分とシンクロできるクローンの方がむしろ人道的だった。

下半身エヴァや最終決戦地での11号機とかは綾波シリーズを使ってるのかなと思ってますが、それにしてもあれだけの数生贄がいると思うとなかなか愉快ですよね。

しかも冬月とゲンドウがどれだけ前から準備してたかによっては、綾波シリーズじゃない可能性もあります。その場合だと何人の親子が犠牲になったんですかね。ただビームのための発電するだけのエヴァってほんとヤベェっすよ。

 

親と子の話はエヴァ全体を貫く話題です。

式波アスカも言ってました。

「ガキに必要なのは恋人じゃなくて母親よ」

羊水へと浸りながら戦い、「私に還りなさい 産まれる前に」と呼びかける「エヴァンゲリオン」という物語。そこから卒業し、さようならと言うためには、母性から脱却して大人にならなきゃいけないんです。

だからシンジの恋人役が、ユイのクローンであるレイであってはいけないんです。

 

③マリエンド

映画見てる最中、「エッこれ最後迎えに来るのマリになるけどマリエンドなの?アスカじゃないの?」という気分で見てました。

だってアスカのカードが特典だったじゃん!母親じゃなくて恋人が必要ってのは観る前からわかってたし、レイじゃないならアスカでしょと。てかマリはお前ゲンドウやユイと近い実年齢だろ!親世代は過去を精算して終わりじゃないの!?という考えでしたが、終わってみればマリが大正解ですね。

マリ関連は色々読み直したり観直したりしたいなあと思うところですが、レイでもアスカでもない選択がされることで物語が動き、畳まれるというメタ的な流れは王道です。

 

マリについてはいくつか言われてますね。中でも「シンジとの出会いのシーンのとき、音楽プレーヤーの曲が26→27に進んでる(旧アニメエヴァンゲリオンは26話まで)」ってのは面白いですよね。

個人的には、マリはゲンドウの女版なんじゃないかと思いました。

ゲンドウはどんな人間だったかは、2つのポイントで示されています。一つは孤独な人間であったこと。もう一つはユイという人間を、人生を変えられるほど愛してしまったこと。

ゲンドウの孤独さは本とピアノ(音楽)で表されてますが、ここも観直したいポイントです。マリは本が好きでした。アスカに「また本が増えてる」と言わせたあのシーンは、ゲンドウとの類似を示しているんだと思います。

マリは意外と孤独な感性の持ち主で、限られた人にしか心を開いてないのかもしれません。なるほどたしかに、彼女はネコっぽいキャラでしたね。ネコはそういう生き物です。

ユイという人間はそういう孤独な人間特効でも持っているのか、漫画版はマリがユイに特別な感情を持っていたことを伺わせます。ゲンドウに言えないこともきっと話していたはずです。例えばシンジへの感情など。

 

ではピアノについてはどうなんでしょう。

マリが音楽好きというシーンは見られなかったと思いますが、ゲンドウがピアノ好きなのは「叩けばその通りの調律された美しい音が出るから」でした。この感覚は、ゲンドウの人類補完計画へと繋がっています。ユイに会うことが第一だったゲンドウのもう一つの(あるいは付随したあわよくばのような)目的として全てが溶け合う世界があったのは、調律調整されたものが美しいという感覚がゲンドウにあったからだと思います。

似た感覚はシンジにもあって、「変わらない」ことがシンジの幸せでした。そのために音楽を使っていたんだとQでカヲル君に言い当てられてましたね。変わらないことはゲンドウと同じ調整された静かな世界を望むということです。似たもの親子め…。

コレに対して、マリは音楽を先へ進める存在です。変化を促す存在。だからきっと、この点はゲンドウあるいはシンジとの相違なんでしょう。彼女が初出の裏コード:ビーストもそういうことじゃないかな。調律されたピアノの音より、荒々しく騒々しいビーストの咆哮が性に合う人間。未来へと進むシンジには、乱暴に手綱を導く獣なヒロインが必要だったのです。

ではマリの方から見てのシンジ君は?

まず、マリはループというか世界を渡ってそうなので、シンジへの執着については描かれていないことがキッカケなのかもしれません。とりあえず、ユイと冬月研究室への好意が先にあることは明白なのかな。

マリにとってみれば、冬月研究室の最後の忘れ形見がシンジ君です。姫と呼んでいた式波アスカもマリの娘説やらありましたし、アスカだけ冬月研究室に関わっていないのも変なのでそれに近いんじゃないかなと思っていますが、アスカは最後連れて行かれましたからね。オリジナルじゃないし。

それにゲンドウのこともそれほど嫌いではなかったよう、というか、冬月副司令までふくめて研究室のみんなが好きだったのかな。だから冬月と同じように、ゲンドウへの理解も憐憫もあったでしょう。孤独を抱えた似たもの同士ですし。ゲンドウと似ているシンジ君はマリとも似ているはずです。共感や理解し合えるところはきっと多いでしょう。

そして彼女は、カヲル君と一緒に登場してました。碇シンジに執着する存在で、なおかつ普通の存在じゃない。というかこの世界に元々いた存在じゃない。そんな2人だったんです。

そんなカヲル君は、どうも何人目かわからない。いわば綾波シリーズと同じく、シンジ君を好きになるようにプログラムされているのかもしれない存在。マリの方はたぶん体は変化しているとしても精神はオリジナル。それでいてシンジを選んでいる。しかも最後の場面まで肉体が死んではいない。そもそもカヲル、レイ、アスカは、シンジが作り直した世界に住むための肉体が無いはず。最後までついてきたのはマリだけ。

 

ゲンドウとユイがシンジへ向ける愛情も、孤独な人特有の感情も、エヴァでの戦いの記憶も、世界が繰り返しながら納得できる終わりを探していたことも、シンジが親へ向けたかったはずの感情も、全部知って受け入れられるのはマリだけなんです。

ついでに言うと、ゲンドウと同じ穴の狢であるマリを受け入れるのは、シンジの義務なんじゃないかなあとかも思います。

親子の対話や関係性を、マリを恋人にするという形でやり直していき、未来へと踏み出す。過去を精算しながら未来を生産するという終わり方。それがマリエンドです。

 

 

アスカが恋人になれなかったのは、恋をしていた時は2人ともガキだったから。結局、シンジはアスカが抱えていた過去を知らないままだったし、アスカもシンジを理解しようとはしていません。たとえ心と身体が近づく時があったとしても、それは上辺を慰め合っていただけ。シンジはアスカの頭を撫でなかった。アスカはシンジの孤独を甘えと切り捨てた。レイへの感情が母性恋慕なら、アスカとはガキの初恋です。初恋がそのまま実るなんてのは普通じゃないんですよ。

 

 

短くまとめるつもりがまーた長々と書いちゃった。いい作品でしたエヴァンゲリオン。さらば全てのエヴァンゲリオン

僕がクロスカブを選んだ理由

2020年9月に免許取得。アドレス110に乗っていましたが、11月末日、

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【現行クロスカブ JA45 カモフラージュグリーン JMSボックス付き】

無事納車されました。

 

 

カブというブランドには独自の強さがあり、普通のバイクとはちょっと違うバイクとして一線を画した存在感を誇っています。僕にとっても憧れのバイクでした。

ただ、良くも悪くもレトロな印象があり、昔と比べて値段も上がってるらしいので、競合車も手強い猛者ばかりです。

そんな中でも僕がクロスカブを選んだ理由を、競合車を並べながらメモ的な意味で書いていきます。

 

● クロスカブ のメリット・デメリット

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メリット①:デザイン性

クロスカブを検討する人がまず目をつけたのは、そのデザイン性ではないでしょうか。

レッグシールドを取り、ハンターカブに寄せた現行のデザインは、スーパーカブプロの可愛らしさとハンターカブの格好良さを両方魅せてくれてると思います。

特に人気のカモフラージュグリーンが醸し出すアウトドアな雰囲気は素晴らしいです。

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ハンターカブは2021年の新色で似たようなグリーン(迷彩?)カラーが出るみたいですね。クロスカブも青が追加。青はレトロっぽさ重視な雰囲気ですね。

 

メリット②:積載性

スーパーカブと同じ大きさのキャリアもさることながら、ヘッドライトの上のミニフロントキャリアがデザイン的にも拡張性があっていいと思います。マフラーがアップじゃないというのも両方にサイドバッグが付けやすくなります。ハンターカブとはこういった拡張性で差別化できるかと思います。

 

メリット③:取り回し

僕がバイクに乗りたいと思った理由はガンガンスピードを感じたいからではなく、気軽にどこでも駐停車できる、乗せられてる感の無い1人用の「ギア」が欲しかったからです。

人知れぬ神社や史跡が好きな僕は、旅の途中で、おっあそこになんか鳥居あるじゃん行ってみよう!ってのができる取り回しのいいバイクが欲しかったのです。その点クロスカブは大きさも軽さも積載性も運転のし易さも理想的でした。

 

デメリット①:タンク容量

一番目立つデメリットはタンク容量だと思います。クロスカブが納車されるまで、僕は実家のアドレス110を借りて乗っていました。アドレス110はいいバイクだと思うんですが、ちょっと航続距離が少ないかなあというのが珠に瑕でした。クロスカブはそんなアドレス110より更に1リットル分タンク容量が少ないそうで、燃費はよくてもこれでは航続距離はさほど変わりません。

まあ給油孔が積載の邪魔をしないので許します。

※追記:納車日に60kmツーリングしても針がほとんど動きませんでした。カブの燃費なめてました。タンクが少ないことは少ないんだけど。

 

デメリット②: 2人乗り非推奨

一応タンデムシートは別売りでつけられるんですが、そういうふうに作られてないってことはそれなりの快適性と危険度ってことだと思います。2人乗りする気は無いのでいいんですが。

 

デメリット③:装備の貧弱さ

スポークホイール、ドラムブレーキ、チューブタイヤのことです。林道推奨しているわりにパンクしやすくないかな?僕は積極的に林道行く気は無いけども。

あとシフトインジゲーター。つけられたと思うんですよね。ロータリーなので楽なんですが。

あとABSは、まあいいけどさ。

※追記:たしかにドラムブレーキは感覚的に滑る気がします。勿論普通に止まれますし急ブレーキもできますが。

当たり前のことですが、慎重に運転したいです。

 

そんな特徴を持つクロスカブ。それに対抗する厄介な難敵達をご紹介します。

 

●ハンターカブ

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言わずと知れた上位種。ABS、デジタルメーター、ディスクブレーキ等々。

クロスカブはカブプロ とハンターを混ぜたようなデザインですが、ハンターの代わりとして受け入れられた所もあるようです。ハンターカブが発売されてからクロスカブの中古車が増えたような気がするのはつまりそういうことかな。

ただ、結構差別化できるんじゃないのと思ってます。デザイン以外の大きな理由としては、①アップマフラーでサイドバッグが付けられない ②フロントキャリアが無い ③値段が高い ④値段に伴うカスタムのし難さ、盗難 などがあります。

値段と人気の高さは盗難と傷へのストレスに直結します。僕には手の余るバイクですね。

仮に価格帯が近くても悩んだと思います。積載力の面でクロスカブが勝つので。バイクとしての装備はハンターカブ圧勝か。

現車見ましたが、美しいバイクだと思います。バイクの完成形の一つです。

 

●pcx125 

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〜125ccまでの原付2種を選ぶ上で、呪文のように木霊するのが「なんでpcxじゃないの?」です。燃費、デザイン、実用性、更に価格帯まで全てが高水準の優等生。なにがまずいってクロスカブと同じ価格帯なんですよ。

まあ明らかなシティコミューターなので、デザインの方向性はクロスカブとまるっきり違います。良くも悪くもスクーターですし、好みはあるでしょう。

でも本当に優等生です。実家の父が乗っててほしいバイク第一位。

デザインやスクーターの好き嫌いはあるよね、以外のデメリットが思い浮かびません。盗難被害率ぶっちぎりらしいのでそこは怖い。

 

●gsx-s125 

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こいつもクロスカブ と同じ価格帯。なにより国産MTバイクで最安値という特徴を持っています。なのにABSやら立派な車格やらタンク容量11Lやらと誰しも満足のいく装備をしており、初心者はコレにしとけば間違いはないってバイクですね。

僕も最後までgsx-s125 とクロスカブで迷ってたのですが、クロスカブを選んだのは用途とバイクの性格の適正でした。僕はスピードや走りの楽しさはあまり求めてないので。センタースタンドも無いし積載力でも不安。あと実際に跨ってみると思ってたより前傾姿勢でした。

でも馬力とタンク容量いいですよねえ。いつかレンタルしようかな。

 

●ly125fi 

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これはいわゆる中華バイクというやつなんですが、性格も装備も価格帯もスーパーカブによく似ています。ロータリー式でクラッチ操作ありという変則種。

タンデムシート、キャストホイール、ディスクブレーキ、チューブレスタイヤ、シフトインジゲーター…。カブのこうだったらいいなという点を全て補いつつ、標準キャリア付きで価格はスーパーカブより安いというハイスペックバイクだと個人的には思います。

が、やはりインポートバイク。メンテナンスに不安があります。親身なってくれるお店があればいいんですが、僕の場合当てにしてたお店にちょっと不安を覚えたのと、単にバイクを新しく買いたい時期(つまり誕生日近く)に現車が無かったからという理由でクロスカブ にしました。国産カブシリーズなら確実に長く乗れますし。

中華バイクは不人気さや値段の安さはありますが、そこはむしろ何よりの盗難対策かと思います。スペックもデザインも中々いいバイクで、gn125が取引停止?になっている今、今後の中華バイクを代表するのはly125fiになるでしょう。

元々僕はgn125に憧れて免許取ったところがあるので、このly125もセカンドとして欲しいなあとか考えたりしています。3年後とかならgn125レベルで出回ってないかな?

 

 

ここまで書いてきましたが、納車したクロスカブには運命的なものを感じています。元々憧れはありましたが、「アドレス110の突発的で軽い修理にたまたま近くにあったバイク屋に寄ったらその日に展示されたばかりのクロスカブ があった」という出会い方まで含めて好きです。

バイクの楽しさを教えてくれたアドレス110が引き合わせてくれたこのご縁、大事に乗りこなしていきたいと思っています。

 

信仰の扱いからみるダークソウル2という物語

いや考察してなかったわけじゃないんですよ。

書いては消し、書いては消しをしてる間にダクソ考察界隈がbonfire litしてアホらしくなったり積みゲーが増えたりゲーム以外が忙しくなったりしてました。

…どうでもいいですね。

 

さて、ダークソウル2は本筋から逸れた枝葉のようなものだとか言う人もいますが、そんなことはありません。1.2.3の順でクオリティは上がってるし、順当に繋がっています。

その繋がりを意識してプレイすると、きっと気付きも多いはずです。

 

今回自分の備忘録としてまとめておきたいのは、政治体制としてのドラングレイグ国における信仰のポジションについてです。

ドラングレイグの国教は白教だと考えています。しかしそれ以前に、信仰そのものがどういう扱いなのかという視点からダークソウル2という物語をまとめてみたいと思います。

 

(というか本当は国教のことも書いてたんですが、長すぎたので分割してアップします)

 

 

《ドラングレイグにおける信仰のポジション》

 

【司祭の白シリーズ】

古くからの聖職者の装束

ドラングレイグにおける聖職者の地位は高くなく、
古くから伝わるしきたりに沿って置かれていた

男女によって装いを異にする習わしも
その意味はわかっていない
これは男性用のもの

 

【司祭シリーズ(女性用)】

古くからの聖職者の装束

この地の聖職は古くから受け継がれたものだが
王家とは一定の距離があった
いわば蔑ろにされていたのである

 

ドラングレイグ国は基本的に信仰を軽視していたようです。

結論から言うと、神話の時代であった「1」に継ぐ「人の時代」としての「2」というメタメッセージがあるかと思いますが、その結論に行く前にゲーム内の状況をみてみます。

 

恵体なヴァングラッド王や王に重宝された竜騎兵らの上質ステ要求武器を見るに、ドラングレイグは脳筋達が統べる国だったようです。少なくとも表立っては。

また戦時中の傭兵であったヴァンガルの台詞を見るに、戦士たちがもっていた「信仰」といえるものは、「ヴァングラッド王への畏敬や憧れ」ではなかったかと思います。

 

【ヴァンガルの台詞】

この国がどうなったのか、気にならぬと言えば、嘘になる
雇われの身ではあったが、共に死線をくぐった仲間もいた
そして、あの王… あの御仁は…

 

それは脳筋戦士たちの憧れ、即ち「自分と地続きのもの」への渇望ともいえる畏敬の念であって、人を超えた存在への平伏ではありませんでした。

 

対して3のロスリック国にも屈強な騎士たちかいるんですが、彼等は竜信仰やら火継ぎ信仰やらの、人以上の(ホークウッド曰く「特別な」)存在への信仰が厚い方々です。

ではドラングレイグとロスリックとの違いはなんなのでしょう?

 

ロスリックでは国を支える三柱の一角に祭儀長があり、参謀として国の中枢にいたようです。ただ、ロスリックには参謀といえる存在がもう一つありました。「大書庫」の賢者たちです。

しかし3本編では賢者たちは何も語らず大書庫で文字通り固まっており、祭祀長エンマが政治を取り仕切っているようです。

 

これってつまり、「賢者らと祭祀長らの権力闘争で祭儀長側が勝っている」ってことですよね?

参謀役が2つあれば当然意見の違いが生まれ、それは勢力の対立へと繋がっていきます。

大書庫の賢者たちの政治的主張を窺い知れる唯一の情報は、「最初の賢者が火継ぎの懐疑者であった」というものです。

 

【ソウルの奔流 (ダクソ3)】

最初の賢者は火継ぎの懐疑者であり
また密かに、王子の師でもあったという

 

密かに、なんですから、本来は師となれる立場ではないのです。

ロスリック国が何故火継ぎを国是とするのかはわかりませんが、その国是を信仰として遵守している祭儀長からすれば、賢者たちの主張は裏切りとすら言えるもので、到底受け入れられません。

賢者たちの性格的なこともあって、ロスリック国での政治闘争は祭儀長派が勝ちましたが、実は「魔術師 VS アンバサ」という構図は1のころから見受けられるダークソウル界の基本構造なんです。

 

理由は色々ありますが、例えばロスリック城には「聖花の盾」というアイテムが羽の騎士たちの隠し扉先という意味深なところにあります。このアイテムは対魔術師のために使われるものでした。

 

【聖花の盾】

「魔術師殺し」の別名を持つ古い白教の宝具

描かれた大輪の花は聖火であるといい
魔力に対して高いカット率を持つ

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「古い白教の宝具」ってことは、白教は組織的に魔術師たちと対抗していたはずです。

実はこの「聖花の盾」、ダクソ1のロードランにも登場しているのではないかと思っています。

それがこちら。

 

【サンクトゥス】

はるか昔,不死となった聖騎士に託されたという 白教の伝説の宝具の1つ

予め祝福されており、白い炎の加護があるが
その力の大半はすでに失われており
わずかなHP回復効果が残っているだけだ

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聖騎士リロイが用いていた盾です。これもまた白教の宝具であり、加護が付いています。また、どう見てもそのデザインは「花」ですよね。しかも同じ花っぽい。

 

魔術パリィではありませんが、光の癒し系効果と高い炎カット率が特徴的です。

リロイの出現は地下墓地の三人羽織という呪術系ボスの前であり、三人羽織は「注ぎ火の秘儀」をもって?いました。そして白教の信徒たちは予めそれを知っており、秘儀を奪いに向かっています。

 

宝具サンクトゥスは明らかに、対三人羽織を意識しているのです。その先にあるニトも敵だったのかもしれません。ニトは魔法の剣を使っていましたね。

白教の組織的敵対に呪術まで加わるのは、おそらく原初の魔術に「炎の魔術」が存在していたことと関係があります。

 

【晦冥のカリオンの台詞】

大いなる白きもの、 それが魔の力を生んだと伝えられておるが…
果たして真実なのか、それを知る術などありはせぬ
長き時の間には、失われた魔術もあるとされておる
呪術が生まれるより以前には、炎の魔術があったという それも、失われたもののひとつよ

 

この話題は別件なので省略しますが、もしてして白教が敵対していた魔術師とは、原初の炎の魔術をも使える者達だったのかも。それって、デーモンたち?

(なんか他の人もこの結論に至ってたような…)

時代が降るに従ってデーモンや炎の魔術が消えていき、魔術師たちへの敵対だけが残った結果、炎防御の高いサンクトゥスから魔術師殺しへと変遷したとも考えられます。

デーモンやイザリスと白教との対立は面白いテーマですね。

 

更に余談ですが、サンクトゥスには「白い炎の加護」とあります。色によって加護が異なったりするのでしょうか。3の聖花の盾は青い盾だから魔術を反射できるとかでしょうか。

ダークソウル3には沢山のエリアで花が咲き誇っていますが、あの色にも意味がありそうですね。何故炎カットの色が白なのでしょう。

 

話を戻すと、魔術師VSアンバサという構図はシリーズを通して存在してるってことを言いたかっただけなのです。

 

つまりは、ドラングレイグ国における信仰の軽視とは乃ち、魔術師たちの政治的成功を表しているのだと考えられます。

まあ当然ですよね。王兄が大魔術師であり、宮廷魔術師なる官職が据えられ、竜騎兵たちの武器に魔法属性が与えられている。どう見ても魔術師たちが出張っています。

ダクソ2で魔術師を名乗るキャラが四人もいて、信仰者が1人しかいないのもそういうことかもしれません。

 

それに魔術とは、少なくとも結晶やソウルに由来する青い魔術とは、人と竜の御業です。

信仰が神の物語を語り、奇跡を再現するものであるのに対し、魔術は神によらず放つことができる理論体系です。要は「自分の頭で考え、自立して行動できる」者が使う術なのです。神という他者に全てを投げ打つような在り方とは反対の立ち位置にあります。

そう前提すると、魔術師が優勢なドラングレイグ、ひいてはダークソウル2に、国や作品としてのあり方が見えてきそうです。

 

ダークソウル2は、全体的に「1」へのアンチテーゼという側面を強く推し出しています。

顕著な例はシャラゴアです。1の上級騎士らはあんなにも綺麗で真っ当な形で「神から与えられた使命」について語っており、プレイヤーもそれに共鳴・心酔するように火を継いだのが正史でしょうに、そうさせた偉大なるグウィンに対して「見栄っ張りの嘘つき」などと言ってせせら笑った猫ちゃん。もし猫じゃなかったら、純粋な方々からだいぶヘイトを買ったんじゃないでしょうか。

 

もう一つの顕著な例に緑衣の巡礼シャナロットちゃんがいます。

ダクソ2にて火防女的ポジションを務める彼女ですが、厳密には火防女ではありません。1から続く篝火の防人たちは隙間の洞にいた赤衣の老婆たちであって、緑衣は別物です。

その証拠に、緑衣の巡礼を殺しても果ての篝火は消えません。1では連動して消えていましたよね。

シャナロットの目的は「自由」になることでした。

 

【シャナロットのセリフ】

因果を乗り越える力を持った不死を、私はここで待ち続けていました
私を解き放ってくれる方を

……

私の名は、シャナロット
それは名を持たずに生み出された私に
あの竜がくれた名前
私は人によって生み出された竜の子
かつて定められた因果を超えようとした者たち…
その者たちが私を生みました
しかし、その思惑は頓挫しました
私は、失敗作だったのです
因果は今も巡り、人は囚われ続けています

 

火防女とは使命に縛られ続ける存在です。文字通り我が身を犠牲にして篝火と神々の使命を守る者。

でもシャナロットは自由になりたがっているのです。彼女は厳密には火防女ではないですが、似たような役割を行い、アンディールらから与えられた使命に縛られる存在でした。そんな状態からの脱却が目的であると公言し、自分から主人公に働きかけ、達成しています。

彼女のセリフにもダクソ2のテーマが現れていますね。「人は囚われ続けています」。アンディールをはじめ他のキャラたちも同じことを言っていました。

 

囚われている、嘘をつかれている、人には人の道がある。

だから、探し続けるしかない。足掻くしかない。

 

【アンディールの台詞】

道など、ありはしない
光すら届かず、闇さえも失われた先に
何があるというのか
だが、それを求めることこそが
我らに課せられた試練…

 

そう。自由になる以上、「道などありはしない」のです。規範を示す神々を拒否するのですから。自由を目指すというのは、自立するというのは、悩み足掻き続けることなのです。そしてそれこそが、2のテーマだと思います。

 

神々が与え、かつては人々がこぞって為そうとした使命=「1の物語」を呪縛と捉え、そこから「脱却する・自由になる」ことが「2」の物語なのです。

 

それって更にメタ的に言うと、偉大な作品だったダークソウル無印の続きものとして登場したダークソウル2が、俺は新しいダークソウルなんだぞって表明してるってことですよね。

実際、ダークソウル無印にはかなりデモンズソウルの名残が見受けられます。ゲーム性からなにからです。そういう伝統=縛りを捨てて、新しいことを試していくぞって作品なんですよ2は。

(その結果としてできたソウル量マッチングは一長一短なんですけどね)

 

とまあ、1へのアンチテーゼというメタメッセージを持っていたダークソウル2において、神話や信仰が否定され、自立した魔術がプッシュされるのはごく自然な流れなのですよって話でした。

 

あとついでに加えると、火防女が「赤衣の老婆」から「緑衣のお姉さん」になってるのもめちゃくちゃ示唆的です。

 

そもそも赤ってダクソにおいては奴隷の色なんですよ。小ロンドの封印者然り、輪の都の信仰者然り、奴隷騎士然り。

 

【奴隷騎士の頭巾】

奴隷騎士に与えられる装束
その立場を衆目に示す赤い頭巾

 

つまり、昔ながらの火防女である老婆たちは「神々の奴隷だ」ってことです。

シャナロットをつくったアンディールはそれを拒否し、緑衣を着せました。ちなみに緑衣を着せたのは公爵の娘シラに関わるもう一つの理由があったと考えますが割愛します。

 

緑衣の年齢が若いってのはヒロイン枠だからってのもありますが、それはダクソ2がダクソ無印の「子供」ってこともあらわしてると思います。

「子供」は自立しようとするものです。そのために大人に反発します。子供であるシャナロットは「緑衣を着ている」というより、「赤衣を脱いだ」のです。

1のアンチテーゼとは1を否定しようとする動きではなく、自立した作品でありたいという反動なのかと思います。

 

終わり。

次はドラングレイグの国教についてかな。

 

 

ロスリック国と青教

ダークソウルの考察記事です。

 

今回のテーマは「ロスリック国と青教」についてです。

 

神族が登場するダークソウル世界には、それらに応じて様々な信仰があります。

特に有名なのが「白教」で、グウィンの叔父と言われる「主神ロイド」を祀る宗教だそうです。

基本的にダクソ世界での信仰者とは白教の信徒のことだと思っていい、と言えるほど巨大な組織であり、その痕跡はダクソシリーズ1.2.3の全てに登場しています。

特に3には元々白教の大聖堂だった「深みの聖堂」というエリアが登場しており、ストーリーに深く関わってきました。

 

では3の舞台となった国「ロスリック国」の国教も白教なのでしょうか?

これについては、違うと思います。

当然少なからず影響は受けていますが、ロスリック国の国教と呼べるものは「青教」だったのではないかと考えられます。

このように考えた理由をつらつらと述べていきます。いまさらとか言わないでね。あと、割愛できるテキストは割愛しています。

 

【根拠①:エンマと青教】

青教を示すイベントとして目立つのは、エンマが青教を渡すことでしょう。

ロスリックの高壁にいる「祭儀長エンマ」が、主人公に餞別として青教の紋章を渡してきました。

ロスリックには王を支える「三柱」があり、それぞれ祭儀長、騎士、賢者で構成されています。

「祭儀長」とは代々女性が務め、王子の乳母でもありました。

エンマは国是である【火継ぎ】をロスリック王子個人の意見よりも優先しており、さらに「獅子騎士アルバート」という白霊召喚できる騎士は、プレイヤーが祭儀長と敵対すると自分から帰還していました。

これらのことから祭儀長とはロスリック国の政治を担当していたブレーンの可能性が高く、騎士たちも祭儀長に追随しており、ロスリック王子が火継ぎを拒否して引きこもっていた本編においては、おそらく最も政治的影響力のあった人物こそがエンマだと考えられます。

 

そのエンマが青教誓約の紋章を持っていた時点で、かなり信頼できそうな「国教=青教」説が登場します。

 

 

【根拠②:暗月と青教】

さらに、3における青教は初出の2とは違い、「誓約:青の守護者と誓約:暗月の騎士、その双方の庇護を受ける」というものでした。

3には1の重要エリアであるアノールロンドが登場しており、また3本編に近い時期まではアノールロンドに暗月の神グウィンドリンが君臨していたことを踏まえると、火継ぎを国是とするロスリック国がアノールロンドと関係する誓約を結んでいたとしてもおかしくありません。

 

2のドラングレイグにあった青教が青の守護者たちの庇護しか受けられなかったことから、青教に暗月との約定を追加したという流れも想定できますが、その場合も当然ロスリック国の国教は青教となります。

また、暗月の誓約マークを見てみると

 

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この中に書いてあるのって、ロスリック騎士の剣みたいじゃないですか?

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視覚的に似てる似てないという主観は危険な材料ですが、これに限っては首肯できるのではないでしょうか。

 

【根拠③:ドラングレイグと青教】

さらに獅子騎士アルバートさんは、ファーナム一式とグレートアクス、金翼紋章の盾という装備をしていました。

アルバートさんは大書庫で襲ってくる三人組の一人です。

王の黒い手(王直属の暗殺者)と結晶(大書庫の賢者たちのトップにいたはずの古老)の娘、これらに並び立ち、獅子騎士という二つ名を冠するアルバートさんはロスリック国内ではたいそう偉い騎士だったのでしょう。

そんな人が持つ金翼紋章の盾は、実は2でも「金翼の盾」という名で登場しており、そのテキストによれば、青の守護者たちが使う盾だったそうです。

ファーナム騎士といえばダクソ2のPVで登場しており、よくダクソ2の不死代表として扱われます。

勿論ドラングレイグにもファーナムの痕跡があり、ロスリック国の青教はファーナム騎士?(団?)を通じてドラングレイグから輸入されたのかもしれません。

ロスリック国の最重要施設たる「火継ぎの祭祀場」に「巨人の樹」があった事も、ロスリック国とドラングレイグとの関連を伺わせます。

またロスリックには竜と仲良くしてた時期があり、その点も「竜騎兵」を有していたドラングレイグの文化を感じさせます。

ドラングレイグとの関係はもっとたくさんあるんですが、この記事では割愛します。

 

【根拠④:竜狩りと青教】

最後に、竜or竜狩りと青教に関わりがあるかもしれないという指摘をしたいと思います。

ロスリック国は元々騎士と竜が手を取り合う国であり、その力をもって流れ着く土地を制していました。

しかしいつの頃からか竜と敵対します。それに関係があるような顔で、ロスリック城には「竜狩りの鎧」というボスも登場します。

ロスリック国と青教のことを気にかけていた僕は、もしかしたら竜狩りも青教や青の守護者に繋がったりするのだろうかと仮説を立てていました。

ドラングレイグには青聖堂という青の守護者達のエリアに「古い竜狩り(オンスタの鎧?)」がおり、またそのエリアにはグウィン王の大剣を持った鳥頭の騎士像が立っていることに注目したりしましたが、3にも竜狩りと青教との繋がりを見つけることができました。

それが「竜の頂」という竜信仰エリアにあった青教のシンボルです。

 

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ハベルの戦士へと至るハシゴで見つけましたが、他にもあるかもしれません。

この意匠、よくみるとダクソ2版の青教シンボルが横に連なっているように見えませんか?

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3の「竜の頂」はどちらかといえば竜を祀る施設です。

2の場合、青の守護者がいた「ハイデ大火灯」というエリアには「竜狩り」も「竜騎兵」も「竜」もいました(ps4版)。

ハイデはグウィン大剣を持つ像や2週目以降の守護者たちの出現などから「竜狩り」側のエリアではないかと考えられがちですが、反対意見も出せます(ちょっと無理やりですが)。

あの大柄の古騎士たちはたぶん「鉄の古王」が生み出したものかその流用であり、鉄の古王は「炎トカゲ」を使役していたからです。トカゲ(正確には「石守」という名前)は「竜の頂」にもたくさんいた通り竜の眷属だと思われます(爬虫類だし)。

 

まあつまり、青教が「竜」に関係するのか「竜狩り」に関係するのかは判断できないということです。個人的には「竜」だと思いますが、皆さんはどう考えますか?

 

 

【さいごに:青教は何を示すのか】

 

 

今まで述べたことを踏まえると、ロスリック国と青教との繋がりは突飛なものではないと考えられます。では、そうであったとしたらどうなるのか。

可能性を考えていきます。

 

 

ダクソ3では青教のシンボルマークは一新されており、明らかに青の守護者よりも3版の暗月シンボルを意識したものになっています。

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青教と青の守護者というものが昔から存在し、竜の頂にもそのシンボルがあることなどから、ロスリック国が元々持っていた青教に暗月の(つまりアノールロンドの)庇護を付け加えたという流れが自然かと思います。

青教、あるいはロスリック国がどのように遷移して暗月と繋がったのか。

別稿に譲りますが、半月は「冷たい谷のイルシール」のシンボルでもあり、法王サリヴァーンもロスリック国と関わっていたようです。

サリヴァーンは深みの聖者エルドリッチと交友があり、3の考察では欠かせない人物です。

ロスリック国とサリヴァーン(アノールロンド)という点と点を結ぶのは、青教と暗月という線なのかもしれません。

 

 

また、ドラングレイグ勢も深みの聖堂に痕跡を残しています。リンドシリーズがそれです。

 

ロスリックと「深みの聖堂」を繋ぐピースにはロザリアの蛆人や王妃の疑惑、聖堂騎士と先王オスロエスなどいくつも散見できますが、上述したロスリックとドラングレイグとの繋がりもまた、間接的にロスリックと深みの聖堂との繋がりを強めるものです。

ドラングレイグというキーワードによって「王妃の謎」や「ロザリアの謎」に何か光明が差すかもしれませんよ。ダクソ2をしろ。

 

【ロスリック国と青教】というテーマは、思ってた以上にロスリックの秘密に繋がるテーマとなりそうです。

 

 

長文失礼いたしました。次はもっと短くしたい…。

 

このブログについて,自己紹介

はじめまして。夜鷹(よだか)と申します。

 

名前の由来は、宮沢賢治の『よだかの星』から。読書やゲームが趣味です。小説を書いたり、博物館巡りやキャンプなどもしたりします。

このブログでは、本やゲームなどの趣味の事柄について、Twitter(@yodaka13azrael,@lpfwvDVrR0N2m3C)では書ききれない長文を投稿していこうと思っています。自分の備忘録としての役割も兼ねています。

真面目なところだと、図書館を中心とした社会教育界隈のことも不勉強ながら関心があったりします。

 

ただ、そこまで真面目なブログではありません。

誰かのお役に立てることはないでしょうが、似たような関心がある方が興味のある記事だけでも暇つぶしに読んでもらえればと思いました。

しかしあくまでも個人の備忘録です。諸々ご了承ください。

 

ゲームではフロムソフトウェアの「ダークソウルシリーズ」が好きなので、その考察が中心となるかもしれません。ダクソ初心者様の理解を助けたり、暇つぶしになったり、僕の思いつきを見た誰かが新しい考察を出してくれたりしたら書いた甲斐があります。

 

ゲームと同じく読書も好きです。小説に限らず、歴史書哲学書、学問的な専門書・概説書、博物館の資料集などもよく読みますし、有名なものは死ぬまでに読んでみたいと考えるタイプの読書家です。

怪奇幻想文学が好きで、泉鏡花かバイブルです。

 

ご覧の通り冗長な長文を垂れ流しますが、誰かの暇つぶしになってくれれば僥倖です。